■2007年12月30日(日) | 書いていないときに。 | ||||||
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この一ヶ月間にはいろいろアレなコトもあった。 携帯電話のキャリアをナンバーポータビリティーで移動した。つまり引っ越した。『au』→『softbank』。 今年だったか、去年だったか、『au』ショップと『沖縄セルラー』ともめて、その対応に腹が立ち「乗り換えてやる!」と一度決心したものの、ずるずると使い続けていたら、“かさぶた”をガムテープで引っぺがすかのような追い打ちが。約十二年にも渡って“ひいき”にしてきた長期契約者を“ないがしろ”にするかのような『誰でも割(だっけ?)』で、ごく静かに“ぷち切れ”。ました。『誰もいいんです』って言われてもねえ。 どうして、こーゆー、イチユーザーの小さな声に耳を傾けないのだろう。まあ、聞こえるわけないけど。だからごらんなさい。『転出超過』に『純増減』でしょ。いっそのこと“目安箱”をおいてはど? この十二月、少し時間の余裕ができたので、楽しく引っ越し。しかも業務系から家族系まで数回線。ぜんぶ。 “転出料”が二千円だろうと三千円だろうと、かまうもんか。基本料980円だ! 通話料だって“Wホワイト”で安い(無料通話なし)! 家族間は24時間無料(本当は定額と言うべき)だ! キャッシュバック(商品券ね)がイチ回線につきゴ千円! その上のかてて加えて『wii』をゲット。ウィィ! 店「お客様!今ならウィィをプレゼント中ですよ」 た「は?」 店「ウィィです」 た「we?」 店「はい!」 た「・・・・・・」 店「・・・・・・」 た「・・・ゲーム機の?」 店「wii!」 た「・・・・・・」 店「・・・・・・」 た「本体のほう?」 店「・・・はい!」 た「ソフトでなくて?」 店「はい!」 た「・・・え?」 店「はい!」 た「・・・・・・」 店「・・・・・・」 た「三万円くらいするんじゃないですか?」 店「はい!」 た「・・・・・・」 店「・・・・・・」 た「・・・お得ですね」 店「はい!」 これ、ほぼ“ママ”なやりとり。 ドコモもauも、自称「わかりやすい料金プラン」が出たが、どちらも勘ぐれば、 @電話機本体はチョットだけ安くするけど、通話料金は高くしてしっかり設けますよ、私たちは。 A通話料金をほんの少し安くするけど、電話機代でキチンと利益を得るからね、私たちは。 としか聞こえない。もう。ボクには。 (とある割引プランなどは基本料金半額だけど、通話料金は『10秒10円』だったりするし!) むろん、ソフトバンクがボランティア的でわれわれ庶民のためにやっているとは思っていない。ただ「改革(革命)しよう」とする姿勢だけには共感する。 いずれにしろ、(ウィルコム含め)どこだってトップに立つ方々は、もの凄い報酬を得ているのだろうし。とんでもないビルヂングを建てているのだろうし。たぶん。それはボクたちが支払った「30秒14円(税別)」の積み重ねです。 それから。 引っ越して後の感想。 サービスの質はもちろん『au』が一番です。それは間違いなし。端末から、通話品質、ネットサービス、パンフレットのクオリティまで、ナニもかも。 それでもボクは引っ越した! ナンバーポータビリティ予定の方は、モロモロ覚悟の上で。「いらっしゃい!」 ちなみに。 下のコラムがおもしろい。 こことそこ。 |
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四十歳になった前と後。 | ■2007年12月21日(金) | ||||||
あれやこれやと一ヶ月が過ぎた。 『アンネ』の前と後ろで、小さいけれど多くのことが動いた。 今更な話題ではあるが、区切りというイミで少し書く。 “手前味噌”だとは承知で。『私はなぜアンネ・フランクを告発したのか』は大変良い評価を受けた。 当然、観た方全員がおもしろいと感じたわけではないだろうが、アンケートやその後の噂、感想、批評などでも概ね良かったという意見が多数を占めた。 もちろん『悪かった』という意見も耳にしている。ネット上の書き込み、伝聞での批評、その他、もろもろ。 どちらの意見もまっすぐ受け止めてますます精進していく。 ■演出について、衣装、美術、照明、音響、大道具、すべてのスタッフ業務で、多くのことを学習した。重複になるがスタッフには本当に助けられ、教えられた。 ■戯曲について、作家と何度も打ち合わせを重ねることができて良かった。多忙にもかかわらずこちらからのこまごまとした提案にも真摯に対応して下さった。 ■役者について、まだまだやらねばならないコトが多いと痛感した。演者としての基礎体力がまだまだ低く、スタッフ業務の品質に追いついていない。この点に関してはこの数年でどうにかしなければならない。 ■観劇いただいた皆様にはとても感謝している。たくさんのアンケートに嬉しい言葉と力をもらった。 ■ひとつ。残念なことがあった。 観客の中に酩酊状態の人がいて、しかも演劇関係者であった。 いまひとつ意味が解らなかったので、後日、当の本人に問うたところ「それは(飲酒するのは)自由じゃないですか」と。確かに。 しかし。静かなシーンでイビキをかき、さらには上演中に立ち上がって悠然と通路を歩き、他の観客や、舞台上の役者にまで影響を及ぼすのは「自由」の範疇なのか。「おもしろくない」と意思表示をするのは結構だが、多くの人を不快にさせるような・・・(「私はこの芝居に不満があってこのような行動に及んでいるであって、それは致し方のないことなのですよ、皆さん」とアピールするような)形での主張はやめてほしい。それはただの『迷惑行為』だ。そんなやり方は舞台に立つ者のすることではない。不満があるならば、終演後に、演出であるたわらに“直接”言えばいい。 たわらは、どんなにつまらない芝居であっても、退場するときには、暗転時をねらい、他の観客に迷惑にならないように心がけている。外国には「つまらない時にはどうどうと退席するのも観客の権利である」というルールが存在する。しかしそれがそのまま今のオキナワ(日本)で通用するわけではない。 まあ、そんなこんなも含めて、多くのことが動き、様々なことを学んだ2007年だった。 年度内はゆっくりと静かに過ごそうと考えていたら、すでにそんな状況ではなくなっている。二月から始まるTTC(仮称)の『ほぼ週一!六回連続リーディング公演』、三月には、ちゃたんニライセンターの『栗山民也演劇教室』受講生を中心とした『栗山プロジェクト!』公演、三月と四月には、ヒューマンアカデミーの学内公演と学外公演、さらにはお師匠のところの劇団「綾船」公演と続く。劇団員にはまたいろいろと負担をかけるが、まあ、なんとか併走してほしい。 今年は怠けっぱなしの『たわらごと』であったが、来年は・・・・・・。 2007年も残すところあと十日あまり。さあて。 |
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■2007年11月14日(水) | あんねがおわって。 | ||||||
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第10回沖縄市戯曲大賞公演が終了した。 ご来場下さった皆さまありがとうございました。 公演後の片付けの時に劇団員が「今年は走りましたね」と言っていた。振り返ってみれば確かにそうだった。去年が忙しかったから、今年は、バカになってゆっくり歩こうと予定していたのに、ついつい自転車操業的にやってしまったのだった。 劇団員にはこの“速度”を押しつけてしまって申し訳ない。だから、申し訳はしないけど。 といいつつ、劇団としては一週間だけ休んで、次の制作に取りかかるのだ。年明けの二月と三月に『六週連続週一リーディング』なるものを画策している。いや、今年はヒマな予定だったので年度末に少し働こうと考えて、あるところに企画を出したら運良く承認されたのだ。はたらかなくっちゃ。 それとは別に首里東高校演劇部から演出の依頼があった。先日開催された高校演劇大会で最優秀賞を受賞した作品の。こちらはすでに稽古に入っている。日取りは不確かだが、一般向け公演があるはずなので詳細が分かったらお知らせします。 これが、また、おもしろのである。 とりあえず本日はここまで。 『アンネ』については改めて書きたい。 |
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初日。 | ■2007年11月9日(金) | ||||||
『私はなぜアンネ・フランクを告発したのか』 初日が無事あけました。 ご来場下さった皆さまありがとうございます。 本日10日(土)は14:00と18:00の2回公演です。 “手前みそ”を承知で書きますが、大変良い感じで仕上がっています。多くの方のご来場をお待ちしております。 さて。初日。本番前の“出来”に不安も不満もなかったが、この公演(作品)が、いま、オキナワに受け入れられるかが心配だった。なんてたって“静か”だし。しかし、希望どおりに観客の反応が良くてよかった。“客出し”時のお客様が概ね明るい表情だったのでホッとひと安心だった。 二日目は2ステージ。 どんどん高まっていくだろう。楽しみだ。 |
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■2007年11月8日(木) | さて。 | ||||||
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本日。劇場入り。 『私はなぜアンネ・フランクを告発したのか』 明日から9日(金)から公演。 今日は仕込みの日。 何もかもが楽しい。 |
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ふゆけしき。 | ■2007年10月22日(月) | ||||||
気温が23℃まで下がって肌寒い。 『ヒューマンアカデミー』の演劇発表公演が終わった。とにもかくにも疲れたがとても楽しい一ヶ月だった。 学校なので、教育機関なので、約四十人の生徒を全員出演させるべく、作品と構成を考えてキャスティングした。稽古よりも何よりもこれが一番の難題だった。役者の数だけ都合良く登場人物の数が揃う作品なんて滅多にない。ああ、大変だった。難儀な作業だったが、逆に考えれば、パズルを作り上げるような楽しみがあるわけで。 生徒は皆がんばっていた。常日頃から『たわらはがんばりません』と声高に主張するのが基本理念だが、まあ、生徒たちは、きっとがんばるべきだろう。 内容は、ある作品をオムニバス形式で構成し、途中で、いわゆる“エチュード”的な会話を入れたり、養成所よろしく、“動物のまね”みたいなことも盛り込んでの、七十分間だった。 今回は、入学してから半年目の、初の、発表の場だったので、全員が出演したが、次回は一年時終了公演になるので、もしかすると“選抜”なんてコトになるのかもしれない。いや、なるかな。 『アンネ』を“通し”てみた。まだまだうまく流れない部分があるが、不安はない。いい感じである。 今年の『沖縄市戯曲大賞公演』は十回目の節目を迎え、劇中の舞台が初めて沖縄外である。主題も沖縄とは全く関係ない。それで、いろいろ思案しながら制作と稽古を進めてきた。既知の通り、東京から役者を二人迎え、オキナワ組では県外での活動が長かった役者に出演してもらう。『これまでにない新しい舞台』というのは演劇公演の決まり文句ではあるが、今回は本当にそうなるだろう。裏方スタッフも皆が知恵を出しあって支えてくれる。こんな状況に感謝しつつ稽古に励んでいる。 |
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■2007年10月20日(土) | ヒューマンアカデミー。 | ||||||
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当日になってしまったが。 本日10月20日(土)と21日(日)は『ヒューマンアカデミー』声優科の学生による演劇発表公演があります。入場無料です。教室での公演なので席数に限りがありますが、どなたでも観劇できます。興味のある方はぜひどうぞ。上演時間は約一時間で、タワラ演出と音響オペ、クニナカ照明オペもついでに観られます。 ●開演15:00(開場30分前) ●旧琉球新報本社ビル1階 (泉崎・パレットくもじ向かい) 『アンネ』の稽古も順調に進行中。 舞台美術は出来上がり、衣装もまもなく完成。各スタッフとの打ち合わせもおもしろく展開している。みんなが様々なアイディアを出してくれて、本当にありがたい。 もう一つお知らせを。 11月2日(金)と3日(土)は高校演劇大会がある。 宜野座・がらまんホールにて。朝から夕方まで高校演劇が観られます。コチラも入場無料!審査員やってます。 |
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トーキョー。 | ■2007年10月8日(月) | ||||||
先日、打ち合わせのためにトーキョーへ行った。 打ち合わせの合間を縫って、いつものように観劇。五本。これはもう「観劇の合間を縫って打ち合わせ」とも、言えそうだが。だがしかし、決してそうではない。 趣も、価格も、種類も、おもしろさも、何もかもが異なる作品を観て回った。極端な言い方をするならば『共通するのは“演劇”という形態だけ』である。様々な人が、色々な思想で、階層で、思惑で、立場で、演劇活動をおこなっている。この大きなうねりに飲み込まれずに、埋没せずに自我を持ち続けることの難しさを目の当たりに、いや、“垣間見た”がより正確か。総じてどの作品も、大局的にはおもしろかったが、すべてを理解し昇華するのはホネが折れることだ。キーワードを一つ発見。それは『K−1』。 沖縄に戻ってきてからは、もっぱら『アンネ』と『ヒューマンアカデミー』発表公演の稽古に明け暮れている。 『ヒューマン』では声優科を2クラス受け持っているが、開校当初から発表公演のことが気がかりで、どうしたものか考えあぐねにあぐねて、あぐねまくっていたが、いざ目前になると、人間というものはどうにかなるものだ。既成の短編戯曲集を題材にしたオムニバス形式の構成を思いついた。ネタバレを避けるために詳しくは書かないが、おもしろいモノになる、予定。だって、生徒が一生懸命取り組んでいるし。 『アンネ』はチラシ・ポスターが出来上がった。これから、あちらこちらで目にすることでしょう。今度はパンフレットの製作だな。 で、デザイン作業といえば。イッたり来たりしていた『VAIO君3号』は、ついにイキっぱなしとなったため、東京に行く直前に入手し、しばらくほったらかしてあった新型を開梱し設置した。またもや懲りずにソニー製である。だから命名は『VAIO君4号』に。彼もネットでの購入だが、わざわざ"型落ち"の『XPモデル』を探し出した。どうしても必要だった『Office2003』付きにもかかわらず異様なまでの安値。発売当初よりも十数万円安い。 もうわたしは、『ソニー』のデザインが良いとか悪いとか、『富士通さん』がサポートイチオシとか、そんなことはどうでも良くなっている。とにかく、安価で、高性能で、壊れにくく。そうなんだ道具なのだから。 さあて、稽古だ。 |
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■2007年9月23日(日) | ふうっとひといき。 | ||||||
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二週に渡る県主催公演の、劇団「綾船」しまくぅとぅば劇場が終わった。宜野座公演が。 ご来場くださった皆様ありがとうございました。 大変な公演だった。ホントに。久しぶりに“舞台監督のような”仕事をしたのでへろへろになった。大きな問題もなく終えることが出来たのは、周りで支えてくれたスタッフの力でした。ありがたい。 今回もまた、多くのことを学習し経験値が上がった、と思う。“書き割り”の名前を覚えたりとか。“キュー出し”のフェイントのかけ方とか。人の心の在り方とか。あれこれ。 タワラテキには、今年も、今年度も、残すところあとわずか。さーて、この後すぐに待っているのはふたつ。ヒューマンアカデミーの発表公演と沖縄市戯曲大賞公演に集中するのだ。日記を更新もせずにもごもごやっているのは、これらの仕込みである。 ヒューマン公演は入場無料だが、『しょせんタダもの』と言われない面白いものにする。日時などの詳細はまた改めて。 戯曲大賞公演のチラシ・ポスターデザインが出来上がって、いよいよ今週には印刷にかかる。週末には手元に。タイトルにぴったりマッチの重たいデザインとなったが、まあ、たぶんに、目を引く、かな。おそらく。 稽古もちゃくちゃくと進行中。読み込む作業は大変だが、皆で楽しんでやっている。演出助手は奇声を発してばかなことを叫びまくり(ジャンプ付き)、年長組の当山氏は「んほんほ」と鳴くゴン太くんであって、ときどき存在を消すのは浅田君。 そんな中で、先日おこなった「ユダヤ人の歴史について」の勉強会はとてもよかった。などと書くと、どこかから「不謹慎だ」とお叱りを受けそうだが、まずは単純にそう思った。我々が認識している『ユダヤ人』と呼ばれている人たちの約三千年間の苦難の歴史をどう受け止めたらよいのだろう。あまりに長すぎて、大きすぎて、重すぎて受け止めるも何もあったものではないのだが。それでも、なんらかの気持ちの整理をしなければ夜も眠れない。イスラエルか。みんなへの宿題は『ヴェニスの商人』を観ること。パチーノの。 そうしてワインパーティ。 |
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またひとつもうひとつ。 | ■2007年9月17日(月) | ||||||
ちょっと遅くなったが。 沖縄市戯曲大賞プレ・リーディング公演が終了した。 ご来場くださった皆様ありがとうございました。 そして昨日。劇団「綾船」の『しまくぅとぅば劇場』那覇公演が終了した。 こちらも、ご来場くださった皆様ありがとうございました。 自分で書くが、リーディング公演がおもしろかった。自画自賛なことを言っているのではなくて、戯曲の文字が、言葉が一つずつ立ち上がって動き出す瞬間が、その“気”のようなものが客席に流れて浸透していく様が見えたのだった。 今回は音響オペをやりながらだったので、写真を撮るタイミングをいくつも逃してしまい残念だった。辛うじて撮影した何枚かはTTC(仮称)サイトに掲載してあるので、興味のある方はどうぞ。 本公演まで二ヶ月を切り、舞台美術のプランの大枠が固まり、衣装プランがあがってきて、いよいよ、いよいよだ。 そしてここからは少し苦しい作業に。作品の言葉・セリフ群の再検証に入っていくのだ。リーディングを終えて、改めて本読みを行うと、役者の身体と登場人物の身体と合致しない言葉が浮き彫りになってきた。作家にも、役者にも大変な作業だが、いろいろ変更に次ぐ変更となるだろう。 その“苦渋の稽古”の前仕込みとして、今日の稽古では世界史専門の講師を招いてユダヤ人をテーマとしたワークショップを行う。そうして、次の段階は、当時を認識した上でのドラマワークショップが待っている。 とにかく良い芝居にする。 『しまくぅとぅば劇場』は、昨日の那覇公演に続き、今週末には宜野座公演が待っている。 この企画は県の予算を頂いて(つまり税金を使って)の公演なので(←「なので」と言うのも変だが)より一層気を遣う。だって税金の無駄遣いはいけないし。預かった舞台だからこそ丁寧な仕事をするように心がけている。がしかし、企画段階での問題がないわけではない。県の担当者は舞台公演・演劇公演の職人ではないので段取りなどについて知らないことがあるのは当然であり、致し方のないことだが、まあ、そこらあたりで話がかみ合わない部分がある。とりあえずこちらは命がけなな訳であって。だから公演終了後にはひとつでもささやかな提言が出来たらなと思う。 ねえ。来年に向けて。まずはおもしろくやらなくちゃ。 VAIO君3号が唐突に息を吹き返した。 |
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■2007年9月9日(日) | われをわすれて九月に続く。 | ||||||
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演劇きかく『満福中枢』の公演が終わり、より平和でより落ち着いた日常は、まだまだやって来ず、稽古に明け暮れる毎日。 『逃げていくもの』にご来場くださった皆様ありがとうございました。 TTC(仮称)とたわらの心は沖縄市戯曲大賞公演と劇団「綾船」の『しまくぅとぅば劇場』に向かっている。 「綾船」は今週末16日(日)、沖縄県立郷土劇場と、来週末22日(土)、宜野座村立がらまんホールの二回公演だ。三年ほど前に上演した『冬の夜雨』を再演する。今回のたわらは、もろもろイッパイだったので出演を断り、舞台進行を見ている。クニナカは前回同様にブタ君である。 この三年くらいのTTC(仮称)はなんだか制作集団になったかのよう。はたらきすぎか。 『私はなぜアンネ・フランクを告発したのか』 稽古は始まっている。しかも、明日16日(月)はプレ・リーディング公演だ。ネタバレしないように作品の精髄を再構成し、一時間弱のリーディング用台本にまとめてある。お笑い満載の、おもしろおかしい作品ではないが、言葉の持つ力についてなど、思索することが楽しくなること間違いナシだ。こんな形の公演は県内では稀なので、ぜひ多くの方に観て(聴いて)ほしい。 そして。リーディング向けの、今日が最後の稽古になる。通し稽古とせりふの“間”などの約束事の確認をして、明日に臨む。プレ公演のために作家の野上さんも来沖する。我々の最上を見せなくては。 かつて、「すべてのビデオテープをDVDに」とか言いながら購入した東芝製の“VHS内蔵HDD&DVDレコーダー”が壊れた。なぜ三年目でイッてしまうのか。ある症状を呈しDVD−Rに記録できなくなった。ネットで調べてみるとアチラコチラで同じ症状が出ている様子。で、東芝のサイトを見るとそんな記載は全くなし。これが本音と建て前か。ああ、面倒くさい。また、戦ってみるか。ちなみにイッたのはRD−XV33で、『カカク.COM』にも記載がいっぱい。 で、続けてパーソナルコンピュウタの『VAIO君3号』もイッてしまった。おそらくHDDの異常と思われる。HDDの寿命は三年と言われているので、これはまあ、しようがないかとも思う。“セーフモード”だの“コンピュウタの復元”だの手を尽くして、一時的に復旧させデータをすくい上げることが出来たものの、その直後に画面が曼荼羅模様になり入滅してしまった。なむなむ。 で。いいわけだが。 ここに書きたいことはたくさんあるが、心を静めてPCの前に座る時間を捻出できないでいる。たったこれだけの文章を書くだけでも一時間以上かかるのだ。もっとサクサクと書く能力があればよいのだが。 |
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二回目にして八月も終わる。 | ■2007年8月30日(木) | ||||||
明日の31日(金)から『満福中枢』の公演がある。 マンプク公演は前回『ホントに?!』から続けて演出をしている。 団員のアシミネが出演し、クニナカが音響と照明のオペレーターをやっている。なんだか団員で出稼ぎに行っている感じ。 場所はTheater TENにて。 皆様のご来場を心よりお待ちしております。 今年も沖縄市戯曲大賞公演が動き出した。 『私はなぜアンネ・フランクを告発したのか』が題名だ。 今回は特別だ。沖縄市戯曲大賞が第十回の節目であり、また、初めてオキナワ以外が舞台となった作品であるから。 題名から分かるとおり、かるーい作品ではないが、決して重いだけの作品ではない。すでに稽古に入っていて、間違いなく見応えのある作品になる。“自画自賛”でも“手前みそ”でもなく本当にそうなるのだ。 で。このプレ公演がある。昨年の大賞公演『ぼくらはみんな生きている』から始めた試みのリーディングである。 前にも何度か書いている通り、“リーディング”は東京などではすでに一般的な形式だが、オキナワではあまり知られていない。まあ、いわゆる『朗読』のような感じで役者が台本を持ち“読む”のである。特に演技らしいことはしない。戯曲作品の“お披露目”ともいえるかもしれない。 「読んでこういう作品が、立ち稽古を重ねていくうちに、本公演では、こう生まれ変わりました」っていう感じか。 あまりくどくど言ってもしょうがないので、とにもかくにも観に(聴きに)いらしてくださいませ。 日時は9月10日(月)19:30開演。沖縄市民小劇場あしびなーにて入場無料です。 皆様のご来場をお待ちしております。 |
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■2007年8月19日(日) | 酷暑のなつ。 | ||||||
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昨日、北谷町ニライセンターにて『第4回栗山民也演劇教室』の発表公演があった。内容が年々内容が激しくなっていく。今年は一本の作品を上演した。稽古期間は三日間。まず、とにもかくにもセリフをアタマに入れなきゃどうしようもない状況で、みんなはまさにガンバッテいた。昨年までは参加者同士おしゃべりする余裕が少しはあったが、今年はどの顔にも笑顔が見られなかった。とにかく必死。目が血走っているともいう状況。でも、まあ、スリリングで非常に楽しかったけど。 今年も栗山民也さんの力に圧倒されたのだった。 このところ多忙を極めている。演劇教室の前日まで東京にいた。観劇ツアーではない。仕事である。今年も『沖縄市戯曲大賞』公演の制作を担当することになり、受賞作家との打ち合わせのための上京だ。それと併せていくつかの打ち合わせも行い、全く落ち着かないまま友人に連絡することもなく帰沖した。せっかくの上京だし、なんとかわずかな空き時間を使って観劇をしようと公演情報をあたってみたが、良さそうな公演はすべて売り切れでほぼだめだった。 東京の暑さは尋常じゃなくて、「サウナのようだ」とか「ヒートアイランド現象」とか「東京砂漠」など聞いていたが、そんな生やさしいものではなかった。街全体が「スチームオーブン」になっていた。 @太陽カンカン→A暑い→Bエアコンをガンガン→C室外機がブンブン唸って熱気を放出→D暑いから室内へ逃げ込む→Bへ。オプションで車の排気ガスと熱気付き。全く負の連鎖だ。 帰りの飛行機の時間に余裕があったので、モバイルノートコンピュウタを物色しに秋葉原へ寄り道したが、恐ろしい暑気と熱気と人混みに即脱力して高級天ぷら料理を食べに行った。コンピュウタはインターネットで探すことにした。 芝居は二作品を観ることができた。詳しくは書かないが、ただ時間が合うというだけで選んだ二本、三千円と九千円の芝居を観た。わざわざ金額で書いたが、値段で作品の善し悪しが決まるわけではないのはもちろんのこと。がしかし、高額の方は驚くべきおもしろさだった。好みの作風であるということを差し引いたとしてもだ。これまで観た作品の中で上位五作品に入る大当たりであった。一方の三千円は金額相応分の内容がなく、ただただ早く劇場を出たいと考え続ける二時間だった。この二作品の違いが、また興味深く、多くのことを考えさせられた。 |
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