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落ち着かないたわらの日々
■2004年3月28日(日)ときわ座公演。
無事終了いたしました。
ご来場下さいました皆様ありがとうございました。

初日を迎えてから日記を書こうと思ったら千秋楽だった。2日公演はあまりに短すぎる。

たわらは今回の公演でも経験値が23ぐらい上がった。とても疲れたが得るモノも大きかった。
よく言われる事だが「ウチナー芝居には、ちゃんと演出をおくべきだ」とか「舞監をつけるべきだ」とかいろいろ。特に県立郷土劇場のような大きなハコでは、舞台監督は必須なので、今回は初の“舞監のような”事もした。例えば小屋入りしてからの全ての段取り、問題への対処などの諸々のありとあらゆること。なかでも一番苦しかったのは「仕込み図」を書く作業だった。たわらは空間把握が苦手なのだ。中学校数学レベルの展開図の問題ですら、テスト用紙を折り曲げて悩んでいたのに、人の生き死にがかかっている舞台上の設計図みたいなものを書く(書かねばならぬ)事になった。舞台上のどのバトンにどの風景幕を吊って、どういう流れで舞台転換するか、小道具は誰が運ぶか、どこに何人必要か、如何に早く、如何に自然に、如何に美しく。ただでさえ大きなアタマがより一層大きくなった感じがする。

さて。次はツカヤマ!だ。
■2004年3月24日(水)また寒くなる。
朝。学校公演。音楽コンサートの司会。

昼。ときわ座稽古。3作品立て続けに通し。

夜。北谷にてロシアの劇団の芝居を観る。そこで何人かの知った人に会う。芝居を観に行くと同窓会のようになることしばしば。
■2004年3月21日(日)「演劇史の比較研究 各国別演劇史の報告会」
与那覇晶子さんの好意で「演劇史の比較研究 各国別演劇史の報告会」に参加させてもらった。
参加と言っても発表を聴いていただけであったが、刺激的で有意義な時間だった。正直なところあまりに専門的で、たわらには話している“言葉しか”分からなかったがとてもおもしろかった。
詳細をここに書きたい。しかしそもそも理解していないので書けない。かなしい。大まかには分かるけど。
たわらはこれから少しずつでも学習していこうと誓ったのだった。

ツカヤマ!の稽古発表会が終わった。それもそれ。あれもあれ。

アタマの中はときわ座公演の事でいっぱい。美術、道具、舞台監督、もろもろだ。体がもう一つ欲しい。
これにて本日の時間切れ。
■2004年3月19日(金)大道具を。
一日に連続で三つの作品を稽古するとなるとやはりアレである。

で、明日は、というか、今日は道具を作る。
朝から稽古と同時進行でペンキ塗りナドナド。


ときわ座公演本番まで一週間を切りました。
皆様今からスケジュールを調整して観にいらして下さいませ。


で。ツカヤマ!もやっているわけだが、エチュード。
團員の自主稽古によるエチュードの発表会も近い。
という、中途半端な書き方で時間がなくなった。
■2004年3月17日(水)・・・・。


いそがしい。



■2004年3月13日(土)日陰は寒く日向は暑い。
夏の匂いがする一日。稽古も佳境に。

ときわ座公演では『義理の兄弟』という作品を上演するのだが、サブタイトルと言ったらいいのか『現代歌劇』という題が付いている。『現代歌劇 義理の兄弟』。
今回は歌うのだ。役所は、都会(内地)帰りの“インテリ”で“ハイカラ”な画家。田舎娘に一目惚れして恋を歌うという、まあ、ベタな役回りである。喜劇です。
劇中で3曲歌うが、これがまた、どれもムツカシイ。ずっと琉球舞踊をやっている人でさえ、この曲を聴いて「この歌難しいね」というくらいムツカシイ。しかも珍しく“二枚目”なのでヘタな歌い方は出来ないのだった。お楽しみに。

ツカヤマ!ではエチュードをやっている。新人が加わって稽古に励んでいるが、問題はどうすればうまい具合に成長するかだ。促成栽培なんか出来ないのは当たり前。しかし、如何に速く、確実に、着実に出来るようになるか。どのような修行が一番か。4月からは『先生』にもなるので、改めて演技法(論)について勉強してみようと思う。
■2004年3月9日(火)よなよなよな。
朝から稽古していると何度も書いている通りで、だからと言うわけでもないが日記の更新の頻度が低い。3月に入ってまだ3回目じゃないか。

夕べ更新した左上の画像は『玉』がおもちゃにしてしまった『サト君』と『サト子ちゃん』の図。朝が早いお陰で日記の更新タイミングが狂ってしまっている。それというのも、夜な夜なビデオを見たりしているからだ。それも新作ではなく中途半端に古い映画を観ている。何とは無しにメル・ギブソンが好きなので『リーサル・ウエポン1〜4』を連続で。それからダスティン・ホフマンの『HERO』。さっさと眠ればよいのだがこれもなんとなく。
読みたい本もあっていつでも手に取れるところに仕込んであるがなぜか手が出ない。

そうそう。芝居も観た。『東京ヴォードヴィルショー』の『その場しのぎの男たち』(三谷幸喜作 山田和也演出)明治24年の「大津事件」を題材にした喜劇でかなり楽しめる作品だったが、入手した席が後ろの方で、聞こえないセリフを聴き、見えない表情を読むために神経を集中し過ぎて体力をを使い果たし終演後には感想も何も残らなかった。かなしい。
ただ一つ、役者の発声方法を使い分ける演出がおもしろかった。それから、『ヴォーヴィルショー』は創立30周年になるらしい。すごい事だ。
■2004年3月5日(金)稽古は順調だが。
どうも何かがしっくりこない日々だ。なんだろうこれは。

ツカヤマ!と沖縄芝居の稽古をやりつつも4月から始まる講師業のメニュウの事などを考える。何をやろうか。全く初めての事だし、あれもやりたいこれもやりたいと思いは色々だが、ふと自らが中高生だった時分の事を思い出す。確かあの頃は選択科目のことなんかどうでも良かったような気がする。いかに楽して単位を取り時間をつぶすかを考えていたっけ。たぶん今もそれは変わっていないだろう。もしかするともっとひどくなっているかもしれない。しかも、劇団や養成所などは基本的に“やりたい”人間が集まってくるので、きつい言葉を使っても何でもないが“学校”だとそれはマズイんだろうなあ。
「ちょっと発声をやってみます」とか言って身体に触ったりしようものなら「きゃー!何するのぉ!えっちぃ!」とか騒がれてセクハラで訴えられたりするかもしれないし。

それてしまった。そんなことよりも教育課程には『演劇概論』とある。なるほど“概論”か。

がい‐ろん【概論】
全体にわたって大要を述べたもの。「哲学―」  (広辞苑第4版)

“全体”とはなんだ。「演劇の全体にわたって大要を述べたもの」。

たい‐よう【大要】
大体の要点。また、あらまし。概要。 (広辞苑第4版)

「演劇の全体にわたって大体の要点。また、あらまし、概要を述べたもの」

いいのかこれで。
しかし、そもそも『演劇』ってなんだろうって、そんなとこから考えてみなきゃいけないわけだ。

えん‐げき【演劇】
作者の仕組んだ筋書(戯曲・台本)にもとづき、俳優(演者)が舞台の上で言葉(台詞)・動作によって物語・人物また思想・感情などを表現して観客に見せる総合芸術。多く演出者が一定の劇作術の下に指導し、舞台装置・照明・音楽などにより効果をあげる。芝居。狂言。演戯。劇。プレー。ドラマ。  (広辞苑第4版)

さっぱり分からん。
■2004年3月1日(月)もうすぐ新年度。
この数年、アタマの中でも新しい年の始まりが4月になってきた。これまで“4月始まり”がなんとなくイヤだった。これも少しは大人になったという事か。

ときわ座公演のチラシデザインを完成させ印刷屋さんへデータ入稿。前回よりは作業時間が短くなったので少々自己満足している。それで気持ちにゆとりが出来たような気がしたのでバドミントンに出掛けた。友人からの急な誘いではあったが、2年以上のご無沙汰バドだったので喜んで参加した。あるサークルの定例バド会に飛び入りである。知り合いは誘ってくれた友人のみのキビシイ環境だったものの、しかしそこはスポーツ、言葉など要らない。身体と身体のぶつかり合いである。シャトルのばしゅばしゅいう音と飛び散る汗。たわらは少し健康になった。
参加者の一人になぜか年齢を訊かれ、正直に答えたら激しく驚かれた。どういう意味だったのか。

ところで先日書いた講師の件のご報告。この度たわらは某高等学校の非常勤講師となりました。付きましてはこれから『たわらせんせー』と呼んで頂きたい。などと今ここに書いて良いのか分からないが、まあ、ほぼ決定という事で。難しい仕組みはよく分からないが、近日中に『辞令交付』という儀式があるらしい。それをもって正式採用になるとの事だ。
校長さんと教頭さんとの面接の際にその『教育課程』を見せてもらった。要求される内容の濃さに不安を感じたがこれもまた自身の勉強だろうと喜んで引き受ける事にした。講義は4月から始まる。その都度感じた事をいろいろ書いてみたい。

そして稽古は遂に朝型へ。ときわ座公演の稽古が毎日ある。朝10時からだ。会社員とか多くの皆さんはだいたい朝8:30ぐらいから働いているので、そういう意味で比べればまったく楽だが、役者は一般的に夜型という仕様になっているので結構アレである。
ツカヤマ!も相変わらずふつうに基礎訓練をしていて、マスダ氏作のエチュードに燃えている。しかし今思えば、お願いして高校生向けに書いてもらったものなので短いのが残念だ。そもそも稽古で使う事が分かっていれば長編を書いてもらったのに。そうすれば昔風に『アトリエ公演』も出来たろうに。
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