実は八月だが。 | ■2005年7月31日(日) | ||||||
七月が終わってしまった。 今年の日本は猛暑のようだが沖縄もそうだ。毎日室温が三十四度くらいになる。しんぼうたまらん。 がしかしエアコンがダメな身体になったので扇風機と過ごしている。肉体的には暑いが精神衛生上は大変心地よい。 ノートコンピュウタの『ルーク君』がまたおかしくなった。 前回修理の時は異常なしと診断され帰ってきたが、今回も同じ症状が出ている。起動時に「ぎゅういーん」、稼働時に「からからから」と鳴く。コンピュウタにとっても過酷な夏なのか。 早速修理へ出した。たわらは今ではすっかり“リカバリープロフェッショナル”となっている。 キジムナーフェスタの最終日にフランス『アンフィーヌとルル』と韓国『地下鉄一号線』を観た。 『地下鉄一号線』は“ロックミュージカル”と銘打っていたが、生演奏するミュージシャンの配置の仕方、つまり舞台美術がすこぶるカッコよかった。 |
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■2005年7月28日(木) | 入力作業。 | ||||||
アタマの。 キジムナーフェスタで来沖している国内外の作品を観劇している。 ☆イギリス CTCシアター 「発明家レオナルド」 ☆デンマーク TEATRET 「ディットー -であい-」 ☆スウェーデン レギオン劇場 「砂場で出会った老人とニルス」 ☆台湾 九歌児童劇団 「城隍爺傳奇(じょうこうやでんき)」 ☆ドイツ ベルクスタッド劇場 「青い椅子」 ☆日本 小三郎劇場 狂言「うつぼざる」 それから。 CTCシアターのポール・ハーマンさんによる児童演劇のためのドラマワークショップを受けた。 芝居を創る作業は基本的に“放出”することなのでチャンスがあれば“入力”をしなければのーみそが栄養失調になってしまう。創る側がエネルギー枯渇という、本末が転倒にならないように注意せねば。 たわらも学校公演などで子供向けの芝居をやってきたが、今回さまざまな作品を観ながら幾つか思うことがあった。 「なぜ児童演劇をやるのか」 もちろん否定的な意味ではないけれど、自身の活動も含めて、「なぜだろう」と改めて根本的なことを考えなければならない。 「子供を取り巻く環境が悪化しているから」というのはひとつの答えではあるが、他の国の現実はどうなっているのか話を聞いてみたいと思った時には児童演劇国際シンポジュウムは終わっていたのだった。 |
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ワークショップと。 | ■2005年7月26日(火) | ||||||
栗山民也さんのワークショップが終わって人心地ついた。それで明けた日曜日は全く何もせず何もせずだらだらしていた。それというのも打ち上げでしこたま飲んだからである。 打ち上げも楽しかった。原則として打ち上げで“くだを巻く”のは嫌いで、カラッと明るい酒が好きだから、端っこに席を取りそこから動かないでぐびぐび飲んでいた。しかし世間はくるくると廻るのが好きなようで左右両隣が目まぐるしく変わっていく。お陰様ですっかり二日酔いであった。 緊張するので栗山さんから遠い席にいたが結局プロデューサーの激しい勧めで語り合うこととなった。いや、お話を頂戴した。沖縄の現代演劇の今後について。楽しかった。 キジムナーフェスタが始まっている。あちこちの国から児童演劇をやっている劇団が来沖している。今日は三作品。土曜日までに合計八作品観る。 興味ある方もない方もお誘い合わせの上是非どうぞ。 |
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■2005年7月21日(木) | ワークショップ二日目と三日目。 | ||||||
栗山民也さんのワークショップ二日目と三日目。 十六人の参加者が六作品の抜粋を稽古して最終日に上演する。“ショウケース”という形態で行う。 レスリングなどのリングのロープ状にイスを配置し客席とする円形舞台(実際は四角形だが)。その中心分が主なアクティングエリア。 参加者には役者や一般の方もいる。その受講者に対しスゴイ勢いで情報を放出していく。繰り出す言葉が面白い。レベルのは差はあろうが東京でも恐らくこんなふうに演出しているのであろう雰囲気を感じることが出来るだけでもよろこびだ。 最終日23日(土)の発表公演は15:00開演。 北谷町ニライセンター内 カナイホールにて。 自由に観ることが出来ます。 どうぞご来場下さいませ。 夜からは合同公演の稽古。ワークショップの話などをしながら稽古を進める。 『スターウォーズ』最新作を観た。小学校の時から二十五年続いた“焦らし”が終わって寂しい。 |
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ワークショップ一日目。 | ■2005年7月19日(火) | ||||||
栗山民也さんのワークショップ初日。 簡単な開校式のあと和やかな雰囲気の中でスタート。参加者は十六人。 皆でイスとテーブルをセッティングし、まずはお喋り。栗山さんいわく 「僕は先生ではないから。ここを稽古場としたいからさあ、自由に喋って」 “他己紹介”という形式の自己紹介を二時間ほど。それから幾つかのテキストを配布してその中から女性四人芝居の作品をキャスティングして本読みスタート。 初っぱなから演出的な細かい指示(というか指摘というか)が入る。 常ににこやかに笑顔でお話しする栗山さんである。指摘される側も笑いながらではあるが読み込みの核心を突かれた時には緊張が。 明日からは他の作品にもキャスティングして全員の稽古が始まる。 |
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■2005年7月18日(月) | 刺激的。 | ||||||
ハエ |
明日から五日間に渡りワークショップを受講する。東京国立劇場の芸術監督である栗山民也さんのワークショップだ。昨年の続きで二回目。 沖縄では珍しい日中全日型である。午前中から夕方まで。去年も強行軍的スケジュールで稽古から発表公演まで行った。楽しみなのだ。 最近エアコンが苦手になったので扇風機を購入したという話題を書いたかどうか忘れたが、よくよく考えてみればそれは“加齢”と何らかの関係があるのかもしれない。そして今後は視力にも関係してくるだろうと思われる。 昨日、車の運転をしている時にパッと目に付いた看板があった。 「絶対ピアノ教室」 そんな恐ろしいピアノ教室が?と思ってしっかりと見たら、そんなことは書かれていなかった。そこにあったのは、 「銘刈ピアノ教室」 似てませんか?文字の形が。車窓からぱっと見たら間違えるでしょう。これは。などと書きながらもう一つ思い出した看板。 「スナック 洋子 そ」 |
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合同公演が。 | ■2005年7月16日(土) | ||||||
『沖縄現代演劇協会』の合同公演に向けて本格的に動き出した。つまり稽古が始まった。 『TTC(仮称)』、『大地』、『OZE』、『あおいほし劇場』から役者が出張ってくる。 新しいメンツでの新しい動き。楽しみだ。 本番が終わったこの週末は何もしないと決めた。いわゆる仕事系。相変わらずやらなければならないことは色々あるが逃避。 それで映画を『宇宙戦争』。DVDで『ピースメーカー』は再見。 逃避活動をしながらもアタマの片隅では次回公演のチラシを作らねばならないと考えていたりする台風接近の土曜日。 |
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■2005年7月14日(木) | ひとつおわり。 | ||||||
『ハルシオン・デイズ』公演が終了した。 ご来場下さった皆さまありがとうございました。 またのご来場をお待ちしております。 さて『ハルシオン』の出来はどうだったか? お客様からのアンケートを見る限りでは多くの方に喜んでもらえたようで何よりである。 では演出の立場ではどうか。お世辞にも「良かった」とは言えない。役者にもっともっと要求したかったし、もっと稽古をしたかった。 芝居の稽古以前のことでつまずくこともしばしばあり、これも修行なのかと心を落ち着ける日々だった。 役者としての基本的な技術力の不足がまず問題であった。ただただこつこつと黙々と稽古すること。稽古しなければ『おもしろい』芝居にはならない。 役者は残念ながら“促成栽培”が利かない。時間をかけ、ひとつひとつの舞台を糧としてさらなる向上に繋がるように精進して欲しい。と親心でただただ見守るのであった。 次回の“若手プロデュース”ではさらなる向上を期待したい。 もちろんそう言っている自分自身の努力も怠ってはならないが。 次はたわら自身の番である。 八月の下旬に二人芝居を。『今は昔、栄養映画館』を上演します。詳細はまた改めて。 |
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安定と退屈と。 | ■2005年7月12日(火) | ||||||
「ハルシオン・デイズ」4日目の5ステージ目。芝居の流れは安定しているが『新鮮』さ薄れている。Theater
TENは役者と客席が接近しているせいもあってどうもお客の“気”に引っ張られてしまうようだ。 役者の一人も「セリフになれてしまっている」という。 新鮮なままコンスタントに“とんとんとん”力を出していくことの難しさよ。 劇団員が『うまい棒チーズ味』を買ってきた。ホントにうまい。ヤバイものが入っているんじゃないかと思うくらいにうまい。1本10円で30本入りが300円らしい。ママではないか。 東京から映画やさんの友人Kさんが公演を撮りに来てくれた。なにもかもがみなありがたいことです。 明日はいよいよ千秋楽。ふつうにとんとんとんとイキます。 |
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■2005年7月10日(日) | 信頼の花。 | ||||||
いつも公演を観に来て下さる方からお花を頂いた。 「失った信頼を少しでも取り戻せますように」 という言葉と一緒にお花を頂いた。 お心遣いありがとうございます。 というわけで『ハルシオン・デイズ』ただ今公開中!残り3回です。 今回は出演者4人とも20代前半の『若い』メンツであるせいか芝居がなかなか安定しない。この『不安定さを感じること』も修行の内であるが、特にOZEのN君にとっては6回公演の“プチロングラン”は初めての経験なので得るモノは大きいだろう。 TTC(仮称)の役者にとっても他劇団の役者とやることで自らのダメなところを知る良い機会となっている。 たわらも立ち止まってはいられない。 |
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2時間30分のかべ。 | ■2005年7月8日(金) | ||||||
いよいよ明日9日(土)から『ハルシオン・デイズ』がスタートする。 たわらは受付係だ。 それで、くどいようだが長い芝居になってしまった。ふと考えると19:30開演の日は22:00の終演じゃあないか。なんてこった。 ちょっと長い芝居ですが皆さんのご来場お待ちしております。 |
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■2005年7月7日(木) | ゲネプローネ。 | ||||||
『ハルシオン・デイズ』の本番同様の通し稽古。 細かいミスやもっと稽古しなければならないところが幾つかあるが、まずは終了。明日一日みっちり稽古して明後日からいよいよ本番。 一番の問題は何かというと上演時間である。これは失敗した。読み間違えてしまった。チラシには「上演時間は1時間50分を予定しています。」を書いたが通し稽古をやってみると2時間30分を越えてしまう。困ったものだ。まだまだ詰めるべき『間』があるので、ツメに詰めてなんとか2時間20分くらいに収めるようにしなければ。 作品中に流れる時間を読み間違えるなんて、それもこれも自身が出演しないせいなのか。マイッタ困った。 |
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照明と美術。 | ■2005年7月4日(月) | ||||||
朝から「ハルシオン・デイズ」の仕込みだ。いよいよ今週末から本番。 今回“も”ちょっと変わった場所使いをする。あるブツをつくってTheater TENに設置したのだ。どうぞお楽しみに。 音響の編集もほぼ終了。これまで芝居の音材の編集に使っていたコンピュウタソフトウェアを2年ぶりに買い換えた。メーカーは同じ。新版が出たのを機に購入したが、前回まで使っていた「L.E(ライトエディション?)」ではなく“フルバージョン”にした。 ライト版には機能制限があって重ね合わせる音の数が5トラックと決まっている。これまでは重ね合わせる音の数が少なかったからそれで間に合っていたが、前回の『403』あたりから機能制限付きでは作業上の問題があり不便に感じ始めたので思い切って買い換えた。 “思い切って”と言うところがアレで、このフルバージョンはやたら高価なのだった。まともに購入すると四萬数千円もする。だからライト版でがんばってきた訳だが、気が付けばたわらは『教員』なのだった。『高校非常勤講師』の立場を大いに活用して『アカデミック版』を手に入れた。“フル版”の半額以下である。それでも決して安くはないが今後何年かは使える訳だから。 演劇とは関係ない話題。このところいろいろなものを所有することに不安を覚える。特に大雨の日に不安が募る。エレベーターが壊れやしないか。花を植えたら持ってかれやしないか。これから台風の季節。 2000年も前にどこかの国のスゴイ人が言った言葉が身にしみる。 |
私の血管。 |
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■2005年7月2日(土) | 照明打ち合わせ。 | ||||||
劇団員が自動販売機で缶コーヒーのボタンを押したら一度に5缶出て来たらしい。 高校の授業の為に出勤したら期末テストだった。 琉球新報の『落ち穂』に「ハルシオン・デイズ」の事を書いたら問い合わせが何件かあった。 今年の夏以降演劇ワークショップや演劇公演がワンサカある。 スカパー!で最新歌舞伎「良弁杉由来〜志賀の里・桜の宮物狂い・二月堂」 を観る。 『スターウォーズ』と『宇宙戦争』と間もなく始まるようだが。 北村想『ザ・シェルター』を読む。 芝居の音響素材の編集作業。 芝居の美術を悶々と考える。 ハードディスクがイッパイになってきた。 役者達の頭もイッパイになってきた。 |
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