■2006年8月30日(水) 初本読みと。












『ぼくらはみんな生きている』の本格稽古が始まった。本読みから。

まずはじっくりと読むこと。
あんまりじっくりやってしまい三時間超となり驚いた。もちろんこの長さで上演するわけはない。

『沖縄市戯曲大賞』は若手と中堅の役者、作家の発掘と養成を趣旨(主旨)としている。今回の作品は職業作家の作品ではない。よって企画を提案する段階から、役者の為だけではなく、台本の加筆、修正を含めた新人作家の訓練も兼ねた内容のワークショップを提案してきた。何が出来るか。
だからまずはじっくり読む。

本読みの後、キャスト全員に、作品についての感想、自身の役柄についての意見、また、対する他者についても感じたことを述べてもらう。それから『より良く、さらにおもしろくするために』は『具体的にどんなことが考えられるか』を皆で検討する。
幸い、ベテランから新人君、書ける役者までとキャストに幅があるので、様々なレベルの意見が出て興味深い。それらの内で全員が納得できる意見をフィードバックしつつ作品に向かっていく。作家にはこれから“も”さらに苦労をかけることになり申し訳なく思うが、ここからが作品の立ち上がっていく本作業となるのだ。


稽古、営業、生理現象、それ以外の時にはコンピュウタに向かい『清ら肝』と『ぼくらはみんな生きている(以後ボクイキ!と表記)』のデザイン作業中。
『ボクイキ!』デザインはある方に発注したかったが、多忙のため都合がつかず、自身でやることとなった。デザインすることはとても楽しい。しかし一つの企画内であれこれと自分でやりすぎるとみっともない。それでどなたかにお願いしたかった訳だが、芝居のチラシは中々に難しく、一般的な商業印刷デザインとは違うので、いきなり未知の方にお願いというわけにもいかずもどかしい。誰かいないだろうか。


思い出したが、最近の多忙で紹介を忘れていたと思う。先月に発生したコンピュウタ『デスクパ君』不調への対応と『VAIO君2号』加齢に備えてメイン作業用のコンピュウタを新調した。懐かしの『Gateway』製品である。『ビデオメモリー』タップリ、メインメモリー3ギガの猛者。その名も『ウシ君』。しばらく前からは彼が活躍している。
二回、なんとなく。 ■2006年8月28日(月)
『ホームページビルダーVer.7』でこの“日記のようなもの”を書いている。
コンピュウタを使い始めた『3.1の時代』にはソフトウェアのヴァージョンアップが待ち遠しくて、特にナニが変わったわけでもないのに毎年アップグレードをしていた。今思えば踊らされていたなと。
打ち合わせなどを済ませて、デザイン作業を始めようとコンピュウタに向かってなんとなく。



明日から『沖縄市戯曲大賞』公演の本読みに入る。本公演まで二ヶ月半しかないが、これまでの一ヶ月半に渡るワークショップの成果がきちんと表れる舞台になるだろうという感触。ワークショップの作品発表を観てそう思った。

ワークショップで培った、若手の、『まじめに無駄使いなエネルギー』と三十歳前後の『そろそろ落ち着き始めた度胸』、それから本公演に向けて新たに加わった『熟年パワー爆発』のベテランがごちゃ混ぜになって『みんながバカになる舞台』を目指す。


昨年の『いやし隊』もそうだったが、今年も沖縄芝居役者を招いての公演となる。ベテラン(沖縄芝居業界では中堅らしい)の島正廣さんだ。
まずは9月13日(水)のプレ・リーディング公演で『戯曲』をそのまま生のままで提供する。小細工はない。まっすぐに。

■2006年8月28日(月) 宅配の時代。
ある映画を観たくて『ツタヤ宅配DVDレンタルサービス』を申し込んだ。
加入後、観たかった作品を検索したら取り扱いがない。それで仕方なく、ふるーい幾つかの作品を検索したら『小さな恋のメロディ』が引っかかったので、さっそく予約した。
しかし、数日後に届いたのは“同名”のアダルトビデオだった。むなしい。
偏頭痛誘因物質というもの。 ■2006年8月25日(金)
赤ワイン
ナッツ類
チーズ
キムチ
チョコレート
コーヒー

全部好きだ。


まもなく「戯曲大賞」稽古の内、ワークショップが終わるわけだが、その終盤になって、みんな稽古用小作品がおもしろくなってきたらしく、かなり盛り上がっている。
先日も書いた通り、一つの作品を二つのグループにやってもらっていて、演者が違うわけだから、当たり前に演出を変えて創っており、そこがまたおもしろい。自身の訓練になるのだった。役者をいかにより良く際だたせて見せていくか。

演劇空間『大地』の制作さんが公演の宣伝にやってきた。ニセヤクルトを持って。ごちそうさま。


『スカパー!』を見ていたら『大人計画』のなにやらおもしろうそうな企画の予告宣伝をしていた。そろそろ観劇ツアーに行きたい。
■2006年8月23日(水) 去る者は、
死んだ友人の誕生日だった。
いつも一緒だった友人二人らと計画して仏前で酒盛りをした。彼の母親は涙して喜んでいた風だったが、果たしてそんなことをして良かったのか。
余りに近い友が逝ってしまうと、どうも距離感がつかめずに困ってしまう。もちろん涙なんか出ないのだ。電話がかかってきそうだし。

それで、ついつい深酒。彼が好きだった黒ビール、エビスビール、アルゼンチン&イタリアワイン、ラム酒、バーボンをまとめて飲みながら、線香をあげて手を合わせる。ついつい「誕生日おめでとう」と言ってしまい、妙な気持ちになる。


日常は日常で日常である。
膨大な制作業務に追われつつ、稽古に臨む。劇団員がマメに働くので助かっている日々。そう、こうやって気が付かない内に少しずつ牛歩で前進しているのだ。


『恩納ナビー』の稽古中に、分からないことがあって平良師匠に質問をした。かつてあの時代がどのような状況であっただろうかの推測など。年貢を取られるばっかりの農民たちの生活は今の我々と何ら変わりないではないか。

『波ぬ声ん止まり 風ぬ声ん止まり
        首里天加那志 みゅんち拝ま』
夏の終わりに。 ■2006年8月22日(火)
栗山民也演劇教室が終わって一週間。発表公演を観に来てくださった皆様ありがとうございました。

今回も非常に多くの『収穫』があった。ホントに。いろいろと。
発表公演では、方向性の全く異なる方と一つの作品を創ったため、あらゆる意味で刺激的だった。演じながら内側で起こっている衝動を冷静に見つめる作業とでも言おうか。そんな状態が楽しかった。



あれよあれよと夏が終わる。まだまだ暑いけど夏の終わりの匂いがする。朝晩に涼しい風が。

稽古場も暑い。『沖縄市戯曲大賞』公演のワークショップも終盤を迎え、汗だくで踊っていたりする。
みな『身体表現』としての琉球舞踊に夢中になっている。まあ、そもそも一ヶ月余りで三題を踊れるわけが無く、その無謀さがかえって楽しいようだ。

稽古の“手(流派の型)”は『玉城流』系統だが、実際に自ら“手”を追ってみて初めて、他流との“手”の違い、つまり同じ曲(演目)に対する“演出”の違いが分かって興味深い。「この流派・系統の始祖はここでなぜこの型を入れたのか?」などという、いわゆる『作・演出』の分析だ。と、考えている内にひとつ、おもしろい企画を思いついた。久しぶりに琉球舞踊公演のプロデュースをやりたくなって、しまった。

ワークショップの仕上げは短編作品のグループ上演がある。毛色の違ういくつかの作品を選んで稽古している。例えば、一つの作品を二つのグループにやってもらう。それによって各役者の生い立ち、生活環境、思考、嗜好、志向などなどから生まれてくる“演者の質”の違いを目の当たりにしたりで、おのおのが刺激を受けている様。

いよいよ来週にはキャスティングを行い、リーディング公演に向けた読み稽古に入る。“基礎”から“実践”へ。
もちろん、実践に入ってもヴォイストレーニングなどの基本訓練は平行して行っていく。なんたって人間は忘れてしまうから。


ということで九月十三日(水)は『プレ・リーディング公演』があります。
沖縄市の沖縄市民小劇場あしびなーにて19:00開演。無料です。
皆様のご来場をお待ちしております。











■2006年8月12日(土) ワークショップ発表公演。
明日、というか、
本日、8月13日(日)は栗山民也演劇ワークショップの発表公演の日。

北谷町ニライセンターにて、15:00開演!(約1時間)
入場無料!

お時間のある方はぜひどーぞ。
最中 ■2006年8月11日(金)


  まさに今!
■2006年8月10日(木) 演劇教室。
栗山民也さんの演劇教室が始まった。
とても刺激的で、ひと言ひと言がためになる。などと書くと持ち上げすぎと思われるかもしれないが、実際そうなんだから仕方がない。
今回は例年に比べて参加希望者が多かったようで、書類審査の段階でTTC(仮称)からも選に漏れた団員がいて少々複雑な心境。まあ、だからこそ、参加できたことの責任を全うするのだった。

少しびっくりしたのは、ある課題をやったとき。役者として知っているべき、ごくごく基本的な言葉を分からない参加者がいたことだ。それって、タクシー運転手が「え?アクセルってナニ?」って聞くようなものだから。
これを機にそのことの恐ろしさを認識してほしいと思う。それにしても栗山さんの忍耐強さは並みじゃない。役者のせりふが出てくるまでひたすら静かに待っている姿に鬼気迫るものを見た。
栗山さんの後ろにこっそり忍び寄り、髪の毛一本抜き取って猛烈ダッシュする勢いじゃあないとおいてけぼりを喰う。


栗山教室終了後に『沖縄市戯曲大賞大賞』ワークショップ。もうへろへろなのだ。
気がつけば夏。 ■2006年8月5日(土)
いつの間にか八月になっている。

いろんなところで様々なことが起こっているわけだが、それにしても落ち着かない。
何度も書いている通り『忙しいことはよいこと』です。けれども“腰を据えて”が出来なさすぎるのも、少々問題である。ある酒造業のチラシデザインを終えて、納品した後すぐに『清ら肝』のチラシとチケットに取りかかっている。まるっきり油断していたが、盆がやってくるではないか。『オキナワ経済が止まる日』。何も出来ない。打ち合わせも、入稿も、電話一本かけられない三日間。チラシ上がり予定は来週なのだがさてどうなるか。


TTC(仮称)稽古では『楽屋』の読みを終えて、『署名人』という作品の読み稽古に入った。同じく清水邦夫作品。これはかつてTTC(仮称)が『ツカヤマ!』だったころに『ツカヤマサロン』と称して勉強会をやった折りに取り上げたもの。同じ作家つながりで再び挑戦してみた。これがまたおもしろいのだった。


『沖縄市戯曲大賞』稽古も順調に二週目を終えた。先に書いた通りだが、もう少し詳しく内容を。
●ヴォイストレーニングとドラマワークショップ(週二回)
●琉球舞踊『かぎやで風』『汀間当』『鳩間節』(週二回)
●エチュードなどの基礎的訓練(週三回)
といった感じで進めている。

『ヴォイス』と『ドラマ』は宮里京子さんによるメニュウだが、その内容はイギリス在『王立演劇アカデミー(RADA)』の留学仕込み。たわらも数年前にオキナワで『RADA』出張ワークショップがあった時に参加し、かなりの影響と衝撃を受けたので、宮里さんに講師をお願いした。今回は自ら体を動かしつつ、他の参加者の身体を『見る』立場でもあるので、大変勉強になる。例えば、ある役者の身体を見ていると、なるほどこの役者が普段どういう意識の流れで台本を読み、分析し、身体を作っているのかが分かってくる。身体が語るのである。



来週は栗山民也さんの演劇ワークショップがある。今年で三回目のワークショップ。こちらもどんなことになるのか楽しみだ。『スペースヴァンパイア』になったつもりで臨むのだ。栗山さんが持っている力を吸い取る勢い。このプログラムを企画している北谷町に感謝。














































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